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沖縄リサイクル運動市民の会


『ECO・エコ買い物ゲーム』出版に寄せて


伊波美智子・琉球大学教授

ごみを減らす体験学習プログラム


 毎日の生活と切っても切り離せない「買い物」がゲームになった。昨年度から小中学校で実施されている「総合的な学習の時間」に助っ人として活躍してきた沖縄リサイクル運動市民の会が、その実践の成果を出版したものである。

 総合的な学習の時間は、知識をつめこむのでなく、身近にある地域の素材をとりあげ、生きる力、社会の変化に主体的に対応し、よりよく問題を解決する資質や能力を育むことをねらいとしている。環境をテーマにした学習教材は、自然とのふれあいを通して感性を育てる、というタイプが多い中で、「買い物ゲーム」はユニークな存在だといえよう。

 子どもたち(に限らないが)は、買い物が大好きである。模擬店に並べられた本物、あるいはそっくり商品や、節約できた金額を競うという趣向が子どもたちの遊び心をくすぐる。それも単なる節約ではなく、過剰包装やごみ処理にかかる費用について考えさせるところにポイントがある。一度、教室でこの「買い物ゲーム」を見学させてもらったことがあるが、子どもたちは、実に生き生きと動き回り、しっかり問題点に気付いてくれた。のべ80回、2800人の子どもたちが参加したという実績が生かされているのである。

あらためて本書に目を通して感じたのは、編著者のやさしさ、細やかな心遣いである。ここまで、と思うほど丁寧にゲームの進め方が解説され、発言しない子どもや家庭事情への配慮も行き届いている。子どもたちのコメントやエピソードも面白く、ハッとさせられる発言もある。

 一見便利で豊かな私たちの生活だが、買い物ゲームを通して子どもたちはその素直な感性で、ごみ問題、資源問題を考え、これでいいのかと真剣に心配する。子どもたちの将来にツケを回さないために、誰でもができる行動―それが環境に配慮した買い物である。本書は、学校の先生だけでなく、政治家や市民運動に関心のある方々をはじめ、多くの人に読んでもらいたい、いや実践していただきたい内容である。



桜井国俊・沖縄大学人文学部長

沖縄発の環境学習プログラム全国公開される


 今年の2月~3月、ごみ問題への沖縄の取り組みから学ぼうと、南太平洋の国々のごみ行政担当官11名が沖縄を訪れ、書評子がリーダーをつとめる研修コースに参加した。南太平洋の島々は、経済が観光産業に大きく依存していること、ごみ問題に悩んでいることなど、沖縄と共通する点が多いからだ。

 そんな彼等が最も高い関心を示したのが、那覇市立松島小学校での環境学習・ごみ学習の授業参観。世界中どこでもごみ問題解決の第一はごみを作らないことで、そのためにはごみ学習による意識向上、ライフスタイルの変更が不可欠だからだ。

 彼等が見たのは、福岡さんや古我知さんら沖縄リサイクル運動市民の会が開発した「買い物ゲーム」(ごみを減らす体験学習プログラム)。これは買い物のシュミレーションゲームで、楽しく遊んでいるうちにごみ問題を考え、ごみを減らすライフスタイルが学べるワークショップ型環境学習プログラム。南太平洋からの客人達もゲームに参加し童心に還って子供たちとともに熱狂した。

 その買い物ゲームのノウハウがこのほど全国公開された。ゲームで使用するキット類がCD-ROMで添付されている親切で欲張ったマニュアル本が出たのだ。これは総合的な学習の時間で環境教育を取り上げようと考えておられる皆さん、特に小学校上級学年の先生方の力強い味方になるだろう。また、ここで用いられている参加型・ワークショップ型の学習手法は、子供たちの自ら学ぶ力を引き出す手法としても学校現場の注目を浴びるだろう。全国の子供たちのいきいきと参加する姿が今から目に浮かぶ。

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