2000年9月発足
 「ごみ減量ネットワーク なは」は、那覇市内のごみ減量のために行動する組織です。市民と行政、事業者、地域団体などを結び、お互いの知恵と力を合わせてごみを減量していきます。

ごみの捨て場がない那覇市
 なぜ、ごみを減量しなければならないのか。その理由は「捨てる場所がない」ということが大きな要因です。
 那覇市のごみは、南風原町新川にある焼却炉と最終処分場に運ばれています。最終処分場とは、簡単に言うとごみを埋める場所。平成5年に約20億円をかけて建設されましたが、わずか7年の間にほぼ満杯状態になってしまい、あと2、3年しかもちません。さらに、南風原町との約束で使用期限は平成14年まで。そのあと那覇市はどこでごみを処理すればいいのでしょう。

能力が低下している焼却炉
 那覇市内で1日に出る燃やすごみは約300トン、燃やすごみは焼却して量を減らし、最終処分場へ運ばれます。しかし、現在の焼却炉は老朽化して焼却能力が低下しており、1日に220トン程しか燃やせない状況にあります。
 処理能力を超えた残る80トンのうち、40トンは浦添市で焼却してもらい、どうしても焼却できない残り約40トンは、そのまま南風原町にある最終処分場に埋められています。那覇市と南風原町との協定では、燃やすごみは「焼却してから処分場に埋める」ことになっており、この行為は明らかに協定違反。那覇市はこの状況を何としてでも改善しなくてはならないのです。

周辺住民は我慢の限界
 処分場にまつわる問題がすでに起こっています。具体的には、ハエの大量発生や悪臭、ごみの飛散などです。また、処分場から汚水が流れ出す事故も何度かあり、南風原町の住民に多大な迷惑をかけているのです。それは、那覇市内のごみから発生している問題ですので、那覇市民と那覇市内で事業を営む人、つまり那覇市でごみを出している人々が加害者です。

1人がレモン一個分減量で1億円節約
 ごみ問題を解決に向かわせるために各自でできることが、自分の出すごみの減量です。市民1人1人が毎日100g(約レモン1個分)のごみを減らすことで、年間約1億円のごみ処理費用も減らすことができます。処理費に税金が使われている事を考えても、市民が積極的に取り組んでいかなければならない課題です。

 ごみの現状を「何とかしたい」「何かをしたい」という思いをつなげてネットワークをつくり、輪を広げていきましょう。そして、“ごみゼロ”社会を目指し、ごみを生み出さない社会の仕組みづくりのために動き出しましょう。


《会の名称》
会の名称を「ごみ減量ネットワークなは」とする。
《会の目的》
 市民・行政・事業者が連携し、さまざまな市民参加、協働作業を通じて、那覇市のごみ減量の実現を図る。
《具体的活動内容》
  • ごみ減量に向けたイベントや調査・実験活動の実施
  • 幅広い市民へ働きかけるための、ごみ減量に関する広報・啓発活動
  • 那覇市「ごみ減量・資源化実行計画」をベースとした自主的なごみ減量計画の策定
《会員》
  • 那覇市のごみ減量活動を行う意志のある市民、事業者、および行政で構成する。
  • 会員は、自主的に行動し、相互の多様性を尊重する。
  • 会員は一定の会費を払い、会の活動に参加する。
《会の運営方法・組織》
  • 会の事務局を、「沖縄リサイクル運動市民の会」に置く。
  • 必要に応じ、ワーキングチーム(オフィスチーム、商店街チーム、販売事業者チーム、学校チーム等)をつくり、各チームでごみ減量活動を進める。
《会費》
年会費を市民会員530(ごみゼロ)円、事業者会員5,300円とする。

 私達、「ごみ減量ネットワークなは」の会員は、那覇市のごみ減量を実現するために、以下のことを行っていきます。


1.【調べる】 〜ごみに目を向ける〜

 自らの生活や事業活動から発生するごみの現状を知るために、『チェッカーズキット』等を活用しながら、ごみを定期的にチェックしていきます。


2.【行動する】 〜ごみ減量のために動く〜

 ごみを出来るだけ減量するために、自ら考え主体的に行動していくとともに、「ごみ減量ネットワークなは」の活動に積極的に参加していきます。


3.【呼びかける】 〜ごみ減量の志を広める〜

 ごみ減量の必要性を周りの人々に伝えるために1日1回はゆんたくの話題にしていきます。

1.ごみ減量実験

 ごみの現状を知り、減量効果を調べるために、主体別に以下のような調査・実験活動を行う。将来的には自主的なごみ減量の実践活動につなげることをめざす。

 (1) チェッカーズ(ごみ調査隊)
  • 各家庭のごみ量と組成を調べ、定期的に事務局に報告・集計
 (2) 資源回収ステーション(家庭系対象)
  • 資源回収ステーションの設置実験(古紙、古布、びん、缶、ペットボトル、紙パック、トレイ)
 (3) 商店街
  • モデル商店街におけるエコステーション設置実験
  • 生ごみ処理機の共同利用実験
  • ダンボール、発泡スチロールの回収
  • 減量マニュアルの作成
 (4) オフィス(事業所)
  • 事業系古紙のモデル回収実験(中小事業所中心)
  • 減量マニュアルの作成
 (5) 庁舎(市役所・県庁)
  • 市役所・県庁におけるごみ発生源、排出源の量および組成の調査
  • 分別ボックスの設置実験
  • 減量マニュアルの作成
  • エコリーダーの活性化

2.環境教育(小学校への出前授業)

 環境教育の一環として、ごみ減量のワークショップを小学校で行う。

  • ごみ減量のワークショップの実施(小学校への出前授業)
    ※10校程度を予定
  • チェッカーズキットを児童に配布し、児童が家庭ごみの調査を行う(チェッカーズJr)。


 「ごみ減量ネットワークなは」は、那覇のごみ減量のために行動する・市民・事業者・地域団体・行政などのネットワーク組織です。
  ごみを減らしていくためには、多くの人々が自らの出しているごみの現状を知り、減量を実現させたいという願いを持つことから始まります。
 家庭、オフィス、商店、学校、公共施設など、さまざまな場所でごみ減量への行動を起こし、減量の方法や仕組みづくりをみんなの知恵と力をあわせて成し遂げていきましょう。

《年会費》
市民会員 530円   事業者会員 5,300円
《事務局》
   沖縄リサイクル運動市民の会
         那覇市首里鳥堀4-44-1
            TEL 098-886-3037
            FAX 098-886-3001

「ごみ減量ネットワークなは」とは?広報誌「してぃらんど・那覇」ごみ減量のために

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