ごみ減量の「出前授業」を市内小学校で実施!
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買い物ゲームで環境楽習

「ごみ減量ネットワークなは」では昨年の11月から、カレーの材料を買いそろえるゲームを通して、子どもたちがごみの存在、分別・処理方法、処理費用、環境への影響などの問題に気づき、ごみ減量に取り組むきっかけ作りをするプログラムを那覇市内の小学校などで実施してきました。
 まず、5〜6人1組でグループごとに材料カードとおりの数量のニンジンじゃがいも、玉ねぎ、肉類、カレールーなどと飲み物を買いそろえます。(材料は教材としてダンボール紙にリアルな絵を描いたものをお店の商品のようにパッケージしてあります。)

 次に、買いそろえた付随する容器包装に着目し、ごみの量や質、処理の仕方、処理費用について考える時間を持ちます。トレイ、ラップ、ポリ袋、缶、紙パック、ペットボトルなど、様々な容器包装ごとに、処理費用を設定してあり、グループごとに自分たちの買い物のごみを分別し、処理費用を計算して発表し合います。
 なかには、「カレールーの箱の中にもう1つパックが入っている」と過剰包装に気づいたり、「肉の下から薄いスポンジがでてきた」「買い物のかつりより、処理費用が高い。赤字だよ!」というグループも出てきます。
 ごみの現状がわかったら、ごみを減らすための工夫を考え、個々のアイディアをグループで出し合い、まとめて黒板に表示していきます。その作戦タイムを基にして「ごみ減らし実行リスト」を各グループで作成し、もう一度買いなおしゲームをします。
 2回目の買い物はできるだけごみと処理費用が少なくなるようにと知恵を絞る子どもたちの表情も真剣です。その場に立ち会いながら生き生きとした子どもたちの表情や言動にスタッフ側も関心することがたくさんあります。

気づいたことを行動へつなぐ

子どもたちの授業の感想には「ごみを処理するのにはたくさんのお金がかかっていることを知り驚いた」「ごみを減らさないと環境が大変な事になると気づいた」「袋もごみになるからマイバックを持って買い物をしようと思う」という強い実感を伴った感想が多く見られます。
 さらに、那覇市内の実施小学校の生徒たちには、授業の後1ヶ月間、家のごみを計る「チェッカーズJr」の宿題を出し、1ヵ月後にチェックシートを回収し、授業後の言動の変化などについての過程アンケートも実施しました。
 その結果は次のページのチェッカーズ報告で詳しく紹介しますが、この授業が子どもたちにごみ減量への意識の向上と行動を促すものとして、かなり有効なことが明らかになっています。

 印象に残る子どもの感想に「もっと社会に目を向けて、環境のことを知ろうと思った。毎日ごみの量をはかり、ごみについて反省し、減らしていきたいと思います。」というのがあります。
 「ごみについて反省する」というプロセスなしに、ごみ減量達成はありえない。これは授業を受けた小学生からの、大人たちへのエールでもあります。

買い物ゲーム実施校募集!
この買い物ゲームは13年度も引き続き小学校上級生を対象として実施していきます。
詳しいお問合わせ先は
098-886-3037
(沖縄リサイクル運動市民の会)

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「ごみ減量ネットワークなは」とは?−広報誌「してぃらんど・那覇」−ごみ減量のために

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